恵まれた飼い猫の物語厳しい野良猫の現実資料編

多頭飼育崩壊が、全国で起こっています

「多頭飼育崩壊」って、ご存知ですか?
猫や、その他の伴侶動物の数が増えすぎて手が回らなくなり、経済的にも破綻してしまうことです。
「多頭飼育崩壊」には、次の3パターンがあると、管理人は考えています。

  1. 繁殖業者
    人気品種を無計画に繁殖させたが、経営が行き詰まり、崩壊するケース。動物たちは、積み重ねられた狭いケージに一生閉じ込められ、無理な繁殖と不衛生な管理で皮膚病などの病気が蔓延、床には糞尿や死体が堆積しているという、おそろしく悲惨な状態で露見するケースがほとんど。この手の繁殖業者は崩壊を繰り返すことが多く、1日も早い法改正が求められるところ。
  2. 個人、アニマルホーダー
    知識不足や経済的事情により、避妊去勢手術を怠った結果、猫が繁殖を繰り返し、ますます手に負えなくなり、崩壊してしまうケース。室内は土糞尿でドロドロ、異臭がひどいため近隣住民から苦情が絶えず、賃貸住宅の場合は強制立ち退きや多額の損害賠償が求められることも多い。
    また「アニマルホーダー」とは、自らの意思で多数の動物を集めつづけ、適切飼育が不可能になっても動物達を手放すことができない精神状態(精神疾患)になってしまっている人々のこと。
  3. 猫ボランティア、多頭飼育者、等
    猫好きな事が周囲に知られると、次々と猫を押し付けられたり無断で置いておかれたりし、個人の許容範囲を超えてしまう。あるいは、飼育者が不慮の事故や病気等で継続飼育が突然不可能になる、など。

多頭飼育崩壊の現場

どれほど悲惨なことになるか、動画でご覧ください。

*できれば、YouTubeの大きな画面でご覧ください。⇒https://youtu.be/hxhuldN04do
*動画撮影・編集ねこねこ亭様 ブログ:http://nekonekotei.seesaa.net

こんなになってしまうのもすべて、最初に避妊去勢手術を怠ったことが原因です。

*できれば、YouTubeの大きな画面でご覧ください。⇒https://youtu.be/PfZa8RBA9Jw
*動画撮影・編集 rana saki様(たんぽぽの里ボランティアスタッフ)

多頭飼育崩壊事例

下記は、ニュースになったりネットで話題になった事例のほんの一部です。表てに出ない崩壊や、崩壊寸前の飼育現場は、他にも数多くあると考えられます。

※ NHK番組『報道首都圏』2015年6月12日(金)放送によれば、『関東では過去5年に少なくとも77件が確認』されたそうです。毎月1.3件の崩壊が確認されている勘定になります。

 

【神奈川】2016年12月

猫80頭以上

飼い主の飼い猫が逃げて妊娠して戻り、その後、80頭以上に増え、飼い主は飼育放棄。室内には大量のごみ、行政も介入。

【埼玉県深谷市】2016年11月

猫約120頭、カラス2羽

120頭の猫と暮らす55歳の男性が、生活保護の打ち切りを理由に市長を脅迫(殺害予告)した疑いで逮捕。猫たちは雄雌分けて飼育されていたようだが、男が逮捕されたのちは世話をする人がいなくなり放置状態に。

【京都市】2016年8月

大人猫20頭、子猫10頭

保護活動をしていたのだと70代の本人は言う。が、知人のツテを通じてだけの里親募集では保護猫の数は増えるばかり、ペット禁のマンションの家賃を半年滞納、とうとう強制退去に。

【神奈川県海老名市】2016年8月

猫67頭~

保護された♀37頭のほとんどが妊娠中だった。エアコンもない室内で、猫達は汚物にまみれていた。

【北海道余市】2016年7月

猫50頭以上

ガムテープでぐるぐる巻きにされた猫を保護したのが始まりだった。1階の天井はすべて猫に落とされ、お風呂場は猫トイレ化。飼い主は立っていられないほどの体調不良状態。

【関西】2016年6月

猫85頭、犬約70頭。

この動物保護団体は十数年前、当時50代前半だった代表が志高く立ち上げたものだったはずだが、保護動物が増える一方で、ボランティアスタッフが次々と辞め、手が回らなくなり、とうとう崩壊。猫達85頭のうち、29頭がエイズキャリア。

【大阪府枚方市】2016年3月

日本猫。保護された猫68頭、死亡・堕胎胎児約50頭。

2015年の57頭とは別件。堆積した汚物で壁までボロボロ、異臭がひどい。痩せこけた猫達は、時には共食いで飢えをしのぎ・・・。大家さんから立ち退き要求され、裁判所からも出廷命令。

【北海道】2016年3月

シャムネコ39頭

もともと雄1頭を飼っていたところへ、雌も飼い始めたらどんどん増え、ネット等で里親募集しても追いつかず、大きな保護団体に相談するも引き取ってもらうために必要なお金を払えず、その後も猫は増え続けた。

【東京都江戸川区】2016年1月

猫室内だけで30頭以上、遺棄・死亡頭数不明。

65-70歳くらいの男性。アパート室内で繁殖を繰り返し、不定期に増えた猫を室外に遺棄。また死体を室内、室外に放置する為、臭いが酷い。近隣の方の情報から、何年も続いている事がわかっている。裁判所により立退き命令。

【東京都練馬区】2016年1月

日本猫49頭。

元飼い主は優しい方だったが、猫を7匹家族に迎えるには体力的にも経済的にも無理があり、増えすぎた猫達の不妊去勢手術代は、資金<増えるスピードとなり、結果的には49頭のご飯を買うだけで消え、人も体調を崩してしまった。

【大阪府枚方市】2015年12月

日本猫57頭。

 妻を失い、自身も腰を痛めて失職した男性の猫達が毎月のように出産。フードもろくに買えず、男性はラーメンと白米を混ぜたもの等を与えていた。

【神奈川県相模原市】2015年10月

マンチカン14頭。

 14頭というと少ないようだけど、 すでに少なくとも4回の多頭飼育崩壊を起こし、そのたびに転居して逃げるという悪質なブリーダー。室内は汚物にまみれ、ドロドロ。

【札幌市】2015年9月

ラガマフィン120頭以上。

 2008年に迎えたたった2頭の雄雌ペア子猫が、つぎつぎに子猫を産み、里親募集したが追いつかず、手術代も飼育費用も不足。猫達は痩せていました。

【兵庫県加古川市】2015年5月

室内に5~6頭、外に7~8頭。

高齢者が飼育していたが周囲が気づいた時には置き去り状態に。隣人が見かねて餌だけいれていた。

【神奈川県寒川町】2014年12月

猫30頭以上。

飼い主の男性が、猫達を残して自殺。亡くなったら自分の体がペットフードになりたい、との言葉を残して。

【関東】2014年12月

猫約20頭。

外の半廃屋のような小屋にケージが積んであり、そこで猫達はずっと飼われていた。飼い主さんが亡くなられ、その後は84歳の足の不自由な女性が片道3時間をかけて週3日お世話に通っていたが、大家が立ち退きを要請。

【長野県軽井沢】2014年10月

猫30頭以上、犬約250頭。

以前にも多頭飼育崩壊したことがある元繁殖屋が、まさかの2回目の多頭飼育崩壊。 糞尿の積み重なる中に白骨化した死体が複数。猫達は隙間から投げ入れられるフードを食べてかろうじて生き延びてたものの、成猫でも体重が1キロ台の子ばかりと最悪の栄養状態。

また犬ケージでも、たとえばバーニーズマウンテンドッグのような大型犬がひとつのケージに20頭も一緒につめこられ、共食いで命をつなぐなど、悲惨極まりない状況におかれていた。

【大阪府東大阪市】2014年10月

猫約55頭。

元繁殖屋。スコティッシュフォールド、マンチカン、アメリカンショートヘアーなど、人気品種ばかり、光も当らない部屋に積み上げられた狭いケージに押し込められていた。

【愛知県名古屋市】2014年10月

猫約60頭。アメリカンショートヘアー、アビシニアン、他。

繁殖屋が、繁殖に使ったあげく飼育放棄。現場は、糞尿がうず高く積みあがった耐え難い悪臭と蛆のわいた猫の死体や白骨が散乱する極劣悪な環境。

【千葉県習志野市】 2014年9月

シャムMIXの猫達、約19頭。

飼い主は猫達を置き去りにして、飼育放棄したまま夜逃げ。

【東京都足立区】 2014年9月

猫55頭。

飼い主(妻)が病気に倒れ、元の状態で退院できる可能性は低い。飼い主(夫)が妻入院後は猫の面倒をみているが、仕事・入院中の妻の世話・自宅の猫の世話を全て一人で負担する時間も労力も経済的余力もなく、レスキュー依頼。

【兵庫県篠山市】2014年7月

猫32頭、犬31頭。

20年以上、 一人で保護活動をしていた男性が、疾病を発症し、 残念ながら快復の見込みがたたないため、 施設の閉鎖と、保護している犬&猫たちの里親さんを募集。

【神奈川県鎌倉市】2014年6月

猫70頭。

賃貸住宅に長毛種。飼い主両親の多額な医療費・老人施設費用、会社の借金、パートナーの精神疾患等が重なりお世話不能に。

【仙台市】2014年4月

猫44頭

生活保護で暮らしていたお爺さん。震災後、子猫3頭を見つけ可哀想に思い連れて帰るが、増えてしまい、7頭になったときに大手NPOに相談するも解決せず、その間も猫は増え続け・・・お爺さんは生活保護費の振込み前は3日自分の食事を抜いてなんとか猫達を食べさせていた。

【大阪市南船場】2014年2月

猫約50頭。

猫達を保護していた飼い主さんが突然亡くなられました。

【宮城県仙台市】2013年8月

猫12頭、犬150頭。

67歳の男性(当時)が、捨てられた犬猫を保護するなどしているうちに繁殖、手が回らなくなる。

【静岡県富士市】2013年2月

猫27頭。

飼い主の婆さんはいずれ猫達を処分するつもりで、キャリーにいれて玄関先に積み上げたままにしていたという。

【静岡県】2013年1月

猫71頭。

アパートの立ち退きを求められ飼育不能に。 避妊去勢手術はしていなかった。

【神奈川県相模原市】2012年11月

猫約26頭。

競売物件の中に取り残された猫達、共食いでかろうじて命をつないでいた。

【北海道北見】2012年9月

猫47頭。

飼育放棄の末、保健所に持ち込まれる。

【佐賀県武雄市】2012年9月

猫20頭以上。

ペット禁止の市営アパートで猫を飼い、手術を怠ったため繁殖。女は家賃を滞納した挙句、猫達を薬品で殺そうとしたことも。結局、猫達をあとに残して夜逃げ。

【大分県】2010年10月

アビシニアン50頭以上。

避妊去勢手術を怠ったのが原因。

【岐阜県各務原市】2009年8月

猫(チンチラ)54頭。

たった2頭のチンチラが、繁殖を繰り返し、54頭に。家主により退去命令。

【石川県金沢市】2007年1月

猫30頭以上、犬4頭。

飼い女性は入退院を繰り返し、精神的にも金銭的にも限界に達していた。

【京都府】2006年12月

猫約130頭。

ある夫婦が、行き場のない猫達をかわいそうに思って受け入れたが、避妊去勢手術をしなかったため、繁殖を繰り返し100頭以上に増え、飼い主夫婦の生活も破綻。

 

適切な飼育頭数を守り、必ず去勢避妊手術を!

これらの多頭飼育崩壊では、NPOやボランティアさん達がレスキューに大活躍されたケースも多くあります。が、ここではあえて、その方たちの名称や活動内容は伏せています。何かあっても誰かが助けてくれるだろう、なんて甘い考えを持たれたら困るからです。誰にも助けてもらえず苦しみながら亡くなっていく子も多数いるのです。レスキューが入った時点で死体が山積みになっている事例が多々あることからも、おそらく、救われる前に死亡してしまう子の方が多いのではないかと思われます。

*適切な飼育頭数を!
*必ず避妊手術・去勢手術を!