マダニは専用の器具で取ろう

三毛猫

犬猫につくマダニには、フタトゲチマダニ、キチマダニ、ヤマトマダニ、クリイロコイタマダニなどがいます。日本のマダニには幸い虫そのものが病気の原因となるものはいませんが、病原体を媒介する可能性があり、またヒトからも吸血し、人の感染症も媒介します。

マダニが媒介する病気は種類も多く、バベシア症、ヘパトゾーン症、ライム病、Q熱、野兎病、日本紅斑熱、等。中でも怖いのが「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。猫の致死率は60〜70%、人の死亡例は今のところ50代以上に限られているものの、致死率は27%にもなるとか(注)。

(注)国立感染症研究所発表(2020/1/29)の数字。死亡者数は厚生労働省の「感染症発生動向調査」の届け出時点の情報に基づき算出されています。正確な感染者数や死亡者数はより多い可能性があるとのことです。

万が一猫か人が体調不良となって病院へいく場合は、医師/獣医師に「マダニに咬まれた」と必ず報告してください。とくに人の場合、通常はまず他の病気から疑って診察を進めますから、医師がマダニによる感染症と気づくのが遅れる傾向にあるそうです。

と、怖いマダニではありますが、ウイルスを持つ割合はかなり低いそうですから、正しい知識を収集して正しく恐れてください。なにより、愛猫にも人にもマダニがつかないよう予防すること、もしついてしまったら早急に除去することが重要です。

もしマダニがついてしまった場合、下手に手で取ろうとすると、虫体を押しつぶして体液を猫の体内に逆流させたり、皮膚にしっかり食い込んだ口吻がちぎれて取り残され炎症の原因となったりします。マダニは必ず獣医さんで取って貰うか、専用の器具で除去するようにしてください。(注:いわゆる「ノミ取り櫛」で兼用はできません。)

うちにあるマダニ専用の器具はこれ。「マダニピンセット」の名で売られていたもの。

マダニとりピンセット

当地は自然豊かな環境なので、マダニはたくさんいます。写真の子は多分ヤマトマダニだと思いますが、私にはマダニの品種なんて見分けられないのでわかりません。上の写真は吸血前、ゴマ粒より小さいくらいです。下の写真は満腹後。たっぷり吸血して小豆サイズ。

マダニとりピンセット

マダニ用ピンセットはこのように、虫本体をつぶすことなく、うまくつかんで除去できるように設計されています。

吸血後のマダニ

マダニ用ツールの種類

上の写真のように、ピンセット型のものの他、テコのようにひっかけて取るタイプ、カード型のものなど、いろいろあります。人間の農業やアウトドア活動時にも使えますから、愛猫とご自分の生活にあった物を選びましょう。

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マダニ
猫

【注】商品仕様・価格・リンク先等はいずれも、このページ作成時のものです。その後、改良等で仕様変更される場合があります。また、販売終了等でリンク切れとなる場合もあります。

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