【支柱(ポール)】
ほとんどのキャットタワーが、紙芯に麻縄や綿縄を巻いたものを使っています。
一部の商品では、縄のかわりにカーペットやフリース素材を貼り付けています。
リーズナブルな価格で、爪とぎしやすいようにきれいに縄を巻かれた支柱の中身はほぼすべて紙芯と考えて間違いなさそうです。
ごく一部の商品では支柱に自然木が使われています。
その場合は、自然木を強調するため、支柱には何も巻いたり貼られたりしていないのが普通です。
また小さな工房などで、自然木の曲線を活かしたキャットタワーをオーダーメードで作ってくれるところもあるようですが、そういうところはお値段もそれなりのものを覚悟しなければなりません。丈夫な紙芯が使われているとはいえ、紙は紙です。キャットタワーは濡らさないようご注意ください。
ベランダやテラスなど雨に濡れる場所にキャットタワーを設置したい場合は、自作するのが一番でしょう。
【棚板、ハウス】
キャットタワーの棚板やハウスに使われる材料は、人工的な板(MDF材やパーティクルボード)と、天然素材(桐板など)とに、大きく分けられます。
「桐の無垢材」ならわかるけど、「MDF材」とか「パーティクルボード」はちょっと耳慣れない人が多いのではないでしょうか。
簡単にいえば、パーディクルボードとは木片を、MDFとは木片をさらに繊維(ファイバー)の状態まで砕いたものを、接着剤で高温圧縮成型した人工板のことです。
通常、MDF材などの表面にカーペットやフリース素材等を貼りつけて、猫さんが喜ぶ手触りに仕立ててあります。
桐板など無垢材の場合は、自然の風味をいかすため何も貼り付けず、そのかわり細い溝を掘って滑り止めとしている商品もあります。以下でさらに詳しく説明します。
●●MDF材とは
MDF材とは、Mediam Density Fibreboard(中質繊維板)の略で、木片(木材チップ)を繊維の状態にまで分解し接着剤と熱圧で成型加工した人工的な板のことです。
材料となる木片は、製材工場等で発生する端材や残材、建築現場や解体場等で発生する木屑など、リサイクル材が主となります。
なお、JISの規定では、繊維板は比重の違い(圧縮の強さ)により、インシュボードレーションボード(軟質繊維板)・MDF(中質繊維板)・ハードボード(硬質繊維板)に分けられ、その中でMDFとは「繊維板のうち密度が0.35g/cm3以上でドライプロセスによるもの」とされています。
MDF材の特徴は、
・均一で木目がないため、反りなど加工後の狂いが少ない
・加工しやすく、曲面加工や彫刻などもしやすい。また表面は堅く滑らかに仕上がるので見栄えがよい。
・遮音性に優れている。そのことはスピーカーなどに使えば優れた音響効果が期待できるということでもある。
・コストが安い、など。
キャットタワーの棚板にもっぱらMDF材が使われるのは、材質が均一であること、加工がしやすいこと、そして何より、コストが安いことが理由と思われます。
またもし猫さんが爪とぎをして表面がボロボロになっても、自然木と違い、MDF材なら木が鋭く割れてトゲとなって突き刺さることがない点も安心だと私は思います。
MDF材の欠点としては、次の点があげられます。
・接着剤を使うのでホルムアルデヒド拡散(シックハウス症候群の原因)の可能性がゼロといえず心配。
・釘は打てるけど割れやすく、木ネジの効きも甘い、というか、すぐバカになる。
・湿気に弱く、吸湿すると膨張する。
・無垢材とくらべ衝撃に弱い、など。
キャットタワーでMDF材の欠点が出てくるとすれば、シックハウスの心配・木ネジのゆるみ・割れ・吸湿による膨張、でしょうか。
特に木ねじのゆるみによる倒壊に注意してください。ほとんどの猫さんはうまく跳んで逃げるでしょうけれど、人間や家具は猫ほど敏捷ではありませんから・・・(汗)。
心配な場合は、ねじ穴に水状の瞬間接着剤を流し込んでから木ネジをしめれば、かなり強度が増すそうです。
このとき、通常の木製ボンドでは粘性が強すぎてよくしみこまないため、液体状の水っぽい瞬間接着剤を選んで使うのがコツだそうです。
もし木ねじを差し込む前に接着剤が固まってしまった場合は、木ねじの径よりすこし細いドリルで穴を開けてから木ねじを使うと良いそうです。
そのほか、「棚板が割れてしまった」という報告もありますので注意してください。
●●パーティクルボードとは
パーティクルボードとは木材を小片に砕いて、接着剤と混合し、熱圧成型した人工的な板のことを言います。解体現場からでる廃材等を主原料としています。
特徴はMDF材に似ているといえるでしょう。つまり、長所は、均一で方向性がないため加工しやすく反りなどの狂いがでにくい、断熱・遮音性に優れている、コストが安いこと等です。短所は、湿気や衝撃に弱いこと、ホルムアルデヒドの心配があること、などです。
●●合板とは
合板とは、木材の薄い板(ベニア)を貼り合わせて1枚の板にしたもののことです。
貼り合わせる枚数は奇数で、繊維方向が交互になるように貼り合わせることで、反りや割れなどの問題を少なくしています。
●●化粧板とは
化粧板とは、合板など基となる板の表面を、化粧仕上げした板のことです。
化粧仕上げの方法は、化粧紙を貼り付ける・印刷する・塗装するなど色々あります。
基材には、合板、繊維板(MDFなど)、パーティクルボードのいずれもが使用可能です。
●●無垢材とは
一本の木から切り出された自然のままの木材のことです。
キャットタワーでは多く桐板が使われています。
自然木をそのまま使うのは暖かい感じで良いのですけれど、木材の種類によっては、爪とぎなどで傷がつき堅い鋭いトゲに割れることがありますので、キャットタワーを自作する場合は材質を選んでください。
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