猫とネコとふたつの本棚ネコを知る(日本)林良博監修「イラストでみる猫学」 
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「 イラストでみる猫学 」   
 監修:林良博

講談社  
2003年   NDC:645.6
30cm  110p
ISDN 4061537237


【推薦:管理人】

猫専門雑誌「猫の手帖」で、2004年度猫本NO.1に選ばれた本。

選ばれるだけの本ではあると思う。
30cmと大判のページいっぱいに猫学とイラストがあふれた、レベルの高い本である。

最初は例によって、猫の歴史から始まる。
エジプトで飼われたこと。
日本へ渡ってきたこと。
源氏物語。
等々。

と思うまもなく、毛色の遺伝の話が始まる。

それから、猫の外皮や骨格、筋肉、消化器系等々の説明にうつり、それぞれに緻密でカラフルなイラストが描かれる。
いわゆる解剖図が氾濫する。

世の中にはこういう図に弱い人もいるだろう、しかし、生物学一般に興味のある人なら、食い入るように見てしまうかも知れない。
私もどちらかといえば後者。
膝の猫の口を開けて、歯の図と比べてみたり。こういう図は普通白黒のつまらないイラストでかかれることが多いが、この本はカラフルでひとつひとつの図も大きく、大変見やすい。
ただし説明はかなり専門的だから、完全に理解するにはそれなりの知識または勉強が必要だろう。

解剖学的な解説が終わると、次は行動学。
正常行動、コミュニケーションと子猫の行動発達、問題行動の予防と治療、など。

最後の章は、栄養と健康。
栄養管理が数ページ、それから、健康管理について。
ワクチン、感染症、寄生虫、尿石症、さらに人畜共通感染症についても少々。

全部で110ページしかない本だから、後半の行動学や健康問題に関する説明は、他の本の方が詳しいだろう。
しかし、前半の解剖図は大変ありがたいし面白い。
税込み3990円という価格設定も、内容を考えれば、高くはない。
むしろ、いわゆる獣医学専門書がふつう1万円以上することを考えれば、リーズナブルだ。
少なくとも、我々一般飼い主は、獣医学専門書を買わずともこの本で十分である。

将来獣医学や生物・動物学に進みたい学生さんにもお勧めしたい本である。

(2005.6.29 管理人)
★面白さ3:情報度5:お勧め度5

 

【紀伊國屋書店】→ 「イラストでみる猫学 」
【楽天ブックス】→イラストでみる猫学

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